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大野川の利水と水力発電開発(続)
~大蘇ダム篇~

大蘇ダム

流域面積26km2,内,直接面積13.5km2,間接面積12.5km2であるが,直接面積は大蘇川の上流,間接面積は玉来川上流である。

玉来川の取水工は平川頭首工と云ってこの辺にあるようだ。上の地図はまっさらの時の様で,はやくも落ち着いた色合いになっている。国土地理院に拠ると概ね標高681m程度の様だ。

今,玉来川上流域に田尻という場所があり,そこでは年間降雨量を観測している。田尻で40年間平均値で年間降水量2500mmを超える様だ。なかなかの降水量である。
田尻流域年間総降雨量
出典:大分県
今,ダムの集水量が26km2=26百万平米であるから,この地域の年間降水量は田尻程度の2500mm(詰まり各点2.5m)として26*2.5=65百万立米となる。
勿論,平川頭首工での取水量以上は下流に流さざる得ないのでそんなにとれないけど4,000万立米ぐらいダムに入ってくるとすると,ダムの貯水量が4300千m3=430万m3であるから貯水量の10回分ぐらいの雨が降ることになる。

<大野川上流域→大蘇ダム→稲葉ダム利水開発案>
今,全体図と計画(とは妄想)を提示すると以下の如く成る。

出典:農水省

●集水計画
まずは乙 宮川[場 所]691m産山 川[場 所]687m 南谷 [場 所]684m(無人の谷の様なので此処にも調整池造れそう)田尻[場 所]680mに取水堰を作って平川頭首工に繋ぎ,そこから大蘇ダムへ導水する。平川から大蘇への導水管の増強は必要となろう。

田尻は上で見たように2545mm(年間降雨量)[大 分県]である。田尻堰の流域面積をざっくりと1.5*0.6=0.9km2=90万平米とすると田尻流域年間総降雨量90万*2.5=225万立米/年となる。
と云う事でこの谷にダム設置。
田尻ダム(仮称)
200m*20m*800m=320万立米
年間200日,1日4時間稼働=200*4*60*60=288万秒。
年間288万秒で320万立米貯められるけど年間225万立米使えると云う事はダムがあれば1m3/s弱位は開発できると云う事。
但しこれでは稼働率は9%。
乙宮・産山・南谷を併せると10km2ぐらいにはなりそうで,最大使用量を2m3/sとしても45%である。間接流域であるから降雨量そのまま全量使える訳には行かない点に勿論注意である。集水面積の少ない田尻と南谷は堰堤で調整池を確保したい。
更に,奥地,久住高原の方迄導水管を延ばし,潤島川[場所]698m稲葉川[場所]692m辺り迄延ばせば更に一定量確保できそうである。
常時利用量は2m2/sとしても大蘇ダムへ貯める量を考慮して各川2m3/s,合計10m3/sぐらいの余裕を持った作りにしておけば増水時に大蘇ダムにそれなりに溜め込める。

■発電計画
○大蘇ダム[場 所]667m→ 上部水槽[場 所]658m→■(仮称)玉来川発電所[場 所]537m△取水工[大 利川合流部]529m・
△稲葉川取水工[場 所]529m─産山川取水工[場 所]528m・
△玉来川取水工[大 利川合流部]529m・→上部水槽[場 所]528m→■(仮称)稲葉湖発電所[○稲 葉ダム湖畔]438m→ <稲葉ダムルートへ>

大蘇ダムからどんだけ取水出来るかが鍵になる。農業用水メインのダムであるからその余った範囲と云う事になるし導水で水量を確保しつつ稼働率はそれ程高くはできないかもしれないけど,最大使用水量を5m3/sとする。
2009年度からは、一部で農業用水の利用が開始されているが、計画の半分程度。[石木川まもり隊]
水が足りている熊本県側では、国の欠陥ダムの対策工事費を地元が負担することに対して、当時でも大きな不満がある[八ッ場あしたの会]
とのことで,完全に竣工すると水は余るとの前提に立ち本体で1m3/s確保,残る新設の導水路集水分で4m3/s程度とする。
脳死…タイプミスです,もとい農水官僚が農水省予算で作ったからと目的外利用を全力で沮止しに来るだろうがそこは政治判断で押し切らねばならない。
そこから玉来川・大利川・産山川・稲葉川などからも取水(上流で取水堰設置予定なので純粋に初取水は大利川のみ)で+2.0m3/sして7m3/s(+2m3/sも出来るかは不明。一応榛原川@大井川は地味な川だったけど2.0m3/sだった。まあ天候不順時には確実に行けるしまあ良し。)
   
○大蘇ダム667m─5.0m3/s→■(仮称)玉来川発電所[5.4MW]537m(※1)--△大利取水工[大利川合流部]529m・△稲葉川取水工 529m・産山飛瀬(産山川)取水工528m7.0m3/s→■(仮称)稲葉湖発電所[○稲葉ダム湖畔][5.3MW]438m
※1:P=9.8*5*130*0.85=5410
※2:P=9.8*7*90*0.85=5200
取り合えずこんな感じか。

大利取水堰で集水した後,再び産山川と稲葉川で取水するが途中で降る雨もあるし上流で取り切れない分もあるしで二重投資にはなるまいと思う(どうなんだろう?一応流域面積は10km2程有りそうだが降水量は山間部よりは少なそう。)。
ただ大利での取水はダムを介してのものではないので調整の効かない流込式となる。その辺をどう評価するかも課題