ベルギーの原発

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原子力発電 (日本の現状と廃炉　再処理と核サイクル)

ベルギーに於ける原子力発電所
　
老朽化がヤバいというベルギーの原発。圧力容器ひび割れなんてのも見つかり原発に周辺国が停止要請する事態に。
ベルギー政府も原発事故に備えて国民1100万人にヨウ素剤無料配布するなど廃炉にするしかなさそうだが，そうすると自国産の電力が足りなくなる様だがベルギーは欧州中枢部で周りは北海の風力発電で溢れてんだから電力ぐらい輸入すればええやろ。電力が外から入ってこない様な事態になったら原発持ってる方が怖いわ。

名称	状況	設計出力	発電設備容量		着工	運開	所有者	その他
			ネット	グロス
DOEL-1 (ドール)	運転中	39.2	433MW	454MW	1969.7	1975.2	ELECTRABEL/EKK	2015年迄に閉鎖→閉鎖10年延期 2025年迄に商用炉７基閉鎖
DOEL-2	運転中	39.2	433	454	1971.9	1975.12	ELECTRABEL/EKK	2015年までに閉鎖→閉鎖10年延期 2025年迄に商用炉７基閉鎖
DOEL-3	運転中	890	1006	1056	1975.1	1982.10	ELECT-SPE	2011年に原子炉圧力容器のひび割れが懸念され2013年迄停止 2016年ドイツとルクセンブルグが停止を要求 2025年迄に商用炉７基閉鎖
DOEL-4	運転中	1000	1039	1090	1978.12	1985.7	ELECT-SPE	2025年迄に商用炉７基閉鎖
TIHANGE-1 (チアンジュ)	運転中	870	962	1009	1970.6	1975.10	ELECT=EDFEON	2010.7寿命延長10年認可 2025年迄に商用炉７基閉鎖
TIHANGE-2	運転中	900	1008	1055	1976.4	1983.6	ELECT-SPE	2011年に原子炉圧力容器のひび割れが懸念され2013年迄停止 2016年ドイツとルクセンブルグが停止を要求 2025年迄に商用炉７基閉鎖
TIHANGE-3	運転中	1020	1046	1094	1978.11	1985.9	ELECTRABEL-SPE	MOX燃料装荷 2025年迄に商用炉７基閉鎖
BR3	閉鎖中	1.1	10	11	1957	1962.10	CEN	1987.6閉鎖

2003年1月、電力供給に支障が生じないことを条件に脱原子力法が成立した。

2009年、政府は代替電源の確保が遅れているとして、2015年に運転期限を迎える北部アントワープ近郊のドール1、2号機、及び東部チアンジュ1号機の3基について、2025年まで10年間の運転延長を条件付きで認めることを決定した。この政府の決定は北部と南部の対立から、長期の政権空白が続いたため、議会承認が得られず法制化には至らなかった。

2012年7月、福島第一発電所事故を受け、政府はドール1、2号機を2015年までに閉鎖し、チアンジュ1号機のみ10年間の運転延長を決定した。

2014年に発足した現政権は、電力安定供給の観点から、最も古いドール1、2号機の2基の運転期間を2025年まで10年延長する方針を発表した。

2016年4月ドイツのヘンドリクス環境相は４月２０日、ベルギー政府に対し、国境に近い南部ティアンジュ原発２号機と北部ドール原発３号機の運転停止と詳細な検査を求めた。２日後にはルクセンブルク政府も同調した。
2016年5月国際エネルギー機関（IEA）は、ベルギーで2025年までに原子力発電所が全廃された場合には同国の電力の安定供給と電源の低炭素化を脅かすことになりかねないとの見解を同日のプレスリリースで発表した。

2018年3月[ベルギー] 政府、新しいエネルギー戦略案で脱原子力政策を維持。商業炉全7基を2025年までに全廃する一方、代替電源として風力など再生可能エネルギー源の増設に拍車をかける方針を堅持。

2018年9月28日、冬季電力需給ひっ迫の恐れがあるとして、停止中のビルボールデガス火力発電所を再稼働させる特別措置を講じるための王令案が閣議決定された。

出典：
ATOMICA　ベルギーの原子力政策・計画 (14-05-10-01)
電事連　[ベルギー] 政府、新しいエネルギー戦略案で脱原子力政策を維持　2018年4月26日
　　　　　 [ベルギー・IEA]IEA、ベルギーの脱原子力政策見直しの必要性を示唆　2016年6月2日
　　　　　ベルギーで複数の原子炉停止を契機とする冬季電力需給ひっ迫の恐れ　2018年10月22日
毎日新聞　原発に周辺国が停止要請　圧力容器ひび割れ2016年5月2日