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関門連系増強 中国電力の送電罔

四国の送電罔

昨今の日本の再生エネ電力導入の隘路は東北北海道の風力を首都圏へ,九州の太陽光を関西へであるからその観点から四国の送電罔も眺めて見る。西日本だから架台もとい課題は九州の太陽光発電電気の関西への送電分ということになる。

1.四国の送電罔
まあ今の所空いている様であるけど九州から四国に 渡った電気が中四幹線・本四連系線・紀伊水道連系線等を通じて関西に3000MWとか容量大丈夫やろか? 一応空きはあるようだが勿論これも中電が空きがあるとなってるが実際に大量の潮流を流すとなると話は違ってくるのと同じであろう。。

先ず伊方1号機も廃止になって伊方から讃岐迄更にガラガラの筈である。
紀淡海峡連系線はwiki に拠ると現行250kV1,400MWだが,500kV2,800MWに増強出来る様である。
南九州・東九州のの太陽光発電の抑制分を日向幹線で大分に運んでそこから伊方へ海を渡って送電すればいいね。一体どの位掛かるのであろうか?讃岐から先は東岡山・西淡・紀北と3方向へ電気送れるからな。余裕は更にあるであろう。

出典:四 国電力(187kV以上系統空容量マップ)


2.本四送電に関して

本四連系線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E5%9B%9B%E9%80%A3%E7%B3%BB%E7%B7%9A


本四連系線が添架されている瀬戸大橋
本四連系線(ほんしれんけいせん)は、岡山県の中国電力東岡山変電所と香川県の四国電力讃岐変電所とを結ぶ、電源開発所有の連系送電線である。

従来、本州と四国との間の連系は、中国電力広島変電所と四国電力伊予変電所を結ぶ中四幹線が担っていた。中四幹線は1962年竣工、交流220kV、30 万kWであったが、電力需要増大に伴い、新たな連系線が必要とされた[1]。

1980年に計画が決定[2]。新設に当たっては海底ケーブル、島づたいの架空線、橋梁添架ケーブルが検討されたが、保守管理の容易さや経済性から、本州 四国連絡橋の一つである瀬戸大橋へ添架することが決定した。

運用
中国・四国地方は降水量が不安定で、需要期に水力発電による安定供給が困難であることから、中国電力では四国や九州からの受電により、四国電力では本四連 系線完成以前は大規模な石油火力発電所を用意し、ピーク需要を賄ってきた。1994年に伊方発電所3号機と本四連系線1回線が運用開始すると、四国電力は 高コストな石油火力発電所の稼働率を低下させ、中国電力への連系送電を開始した。2000年に石炭火力発電所である電源開発橘湾火力発電所・四国電力橘湾 発電所と本四連系線が完成すると、中国電力も石油火力発電所の稼働率を低下させ、不足分を四国電力からの受電で賄うようになった。2000年には紀伊水道 直流連系設備も完成し、四国電力から関西電力などへの連系送電も行われるようになった[4]。

中四幹線
https://matome.naver.jp/odai/2140720557317540101/2140722880143378703

220KV中四幹線
 本送電線は、瀬戸内海を横断して、本州の広島変電所と四国の伊予変電所間を結ぶ送電線であり、1961年(昭和36年)に電源開発株式会社により建設さ れた。 径間長2,357m。

中四幹線海峡横断図
https://blogs.yahoo.co.jp/hiro_scot/GALLERY/show_image.html?id=71091784&no=1

中四連絡送電線の設計
林 潔 (1962) 電気学会雑誌 82巻891号
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieejjournal1888/82/891/82_891_1980/_pdf/-char/ja

…四国島内の大水力地点を開発し,これらと比較的水力資源に恵まれない中国九州の火力地帯とを超高圧送電線で連系し,電力相互融通による経済的運用を図る ため…





と云う事で電発が四国に持ってる水力発電を調べて見たが以下の4箇所計187.1MWで運開は1960~1972年
中四幹線は1962年竣工、交流220kV、300MWであったので,上で見た様に九州四国で電発が電気の融通をしているようだが以下の水力の送電枠も確 保されているのであろう。

四国地区水力発電所一覧表
http://www.safety-shikoku.meti.go.jp/skh_d8/08_toukei/26_toukei/suiryokuichiran.pdf
設置者名 電所名 発県名 水系名 河川名 流域面積
km2
使用水量
m2/s
有効落差
m
最大出力
MW
ダム高
m
使用開始年月
電源開発(株) 長山 高知 奈半利川 奈半利川 233.40 40.00 107.86 37.0 38.00 1960年7月
二又 147.00 45.00 188.90 72.1 28.00 1963年1月
魚梁瀬 117.10 50.00 85.10 36.0
115.00 1965年6月
早明浦 吉野川 吉野川 472.00 65.00 76.00 42.0 106.00 1972年2月
電発計
4 地点
187.1

九州の石炭火発で定められてた様にこの一定量が関門連系線経由で九州へ枠が確保されているのであろう。

3.九四送電罔

と云う事で伊方や四国の水力,橘湾から九州へ,九州からも四国へ送ってるんなら伊方と鶴崎の間に送電線建設すれば上で見たように逼迫してる関門~広島の容量空くよね。