那賀川水系坂州木頭川源流開発

名頃ダムは長大な(有効落差が大きい事を形容するに適切な表現はなんであろう??)有効落差を誇る松一・松二(松尾川第一・第二発電所)のロジを担う補助的なダムである。メインの松尾川ダムは,その高度故に水が足りずに周辺の山々の谷筋に取水路を張り巡らしている。

その一環として遂に名頃ダム経由で那賀川流域からの導水も試みたのであるが,それをきっかけにほぼ手つかずだった那賀川流域の検討にも入ることにした。
また那賀川水系は上流で大きく那賀川と坂州木頭川に分かれているが坂州木頭川の方が標高が高く高度を稼ぎやすいと云う判断となりこちらを先ず検討することとした。

坂州(さかしゅう)木頭川には既に発電所が立地しており,その一番上流に位置するのが坂州発電所である。
凡そ標高550m地点に取水口があり,そこから水を落としている。


と云う事で,この550mに十分な有効落差,概ね200mの落差を取れる750m付近を探してみると恰度よくまととし谷が流れ込む辺りに取水出来そうな場所がある。
この辺から取水することとする。

まととし谷762.2m
30.1km2である。多雨地帯の四国山地なので物部川の法則に从い,3m3/s程度は取水出来ると想定出来る。


なかん谷760.9m
導水途中で横断するなかん谷は流域面積1.37km2。0.13m3/s取水出来ると想定。


きわん谷760.3m
同じくきわん谷。同じく2.83km2なので0.2m3/sと想定。


そして川成発電所(仮称)に到達。

[私案]川成発電所
最大出力:5,500kW
有効落差:200m
最大使用水量:3.33m3/s
放水:坂州木頭川(550m)→そのまま坂州発電所取水(6.3m3/s)[水力,com]に拠ると流域面積:40.4km2なのでいい数値叩き出していると云える。

此処で,那賀川水系坂州木頭川源流に降った雨は,
新発電所(川成)200m
坂州47.90m
広野292.70m
日野谷 116.35m
川口 20.49m
合計677.44m
の有効落差を稼ぐ。

一方で祖谷渓源流に降った雨は
名頃 47m
松一 382.4m
松二 392,77m
と775.1mの有効落差を稼ぐ。

新発電所が出来ても名頃への導水の方が有効落差は稼げるという事に。

松尾川の項matsuo00.htmlで検討した名頃導水路が出来ると1.2m3/s程度は失われてしまう。残る水量は2.13m3/sである。

と云う事でこちらも那賀川源流から導水を検討してみる。

久井谷川766m
3.09km2で0.31m3/s

那賀川源流772.4m
http://maps.gsi.go.jp/#16/33.818020/134.058609/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
Nakagawa-SaiGenryu20.png
11.506km2 1.15km2 名頃導水分0.3m3/sを除くと0.85m3/s

名頃導水で失った1.2m3/sの内,1.16m3/sは戻って来る。

更に,発電所の向かい側の山の向こう側の那賀川水系からも取水。

東蝉谷源流767.4m
http://maps.gsi.go.jp/#16/33.816495/134.192795/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
3.4km程度で導水トンネルに接続できそう。
Nakagawa-ESemidani00.png

また3.9km2なので0.3m3/s程度は加算可能。これで1.46。増強完了である。

[私案(修正案)]川成発電所
最大出力:5,900kW
有効落差:200m
最大使用水量:3.59m3/s