電力総研 水力あれこれ 四国水力
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吉野川下流域支流貞光川

吉良切 越

<貞光川水系>
お隣貞光川である。吉良発電所と切越発電所の2箇所がある。本項は現状のおさらいと問題点と簡単な拡張を指摘するに止め,本格的な(!?)開発(笑)はこちらこちらでやる。

■貞光川取水堰+吉良発電所[水 力.com]

吉良発電所
場所:美馬郡つるぎ町貞光吉良[国 土地理院(85m)][goomap]
運開:1925年(T14) … 水力.comに拠ると高田鉱業(ggっても特にhitせず)が水利権取得とあって1924年に美馬水力電気創立とあり,四電移管は1975年だそう な。何か経緯がありそう。[近 代建築watch]に拠ると香川県に送られていたそうな。
最大出力:2.7MW(1957年増強。増強前は2.0MW)  常時出力:0.69MW
形式:水路式・流込式
最大使用水量:3.80m3/s ( [+中谷0.4+半田川1.5+東谷0.35+▲貞光上流])
有効落差:92.78m
水車:出力2,700kW*1台,発電機:容量3,000kVA*1台
流域面積:99.112平方キロメートル
取水:貞光川[貞 光川取水ダム](180.42m)…どうみても190m位あるんだけど。。後から検討する様に180mの方が都合は良い。ただ上 部水槽も190m級に位置してる様にも見える。。
放水:貞光川(84.06m)

流域面積が多雨地帯に100km2もある割りには3.8m3/sしかない。後から見る様に上流域は開発して吉野川へ直送してしまう構想(妄想)なのでこれで良いのが, 中流域の水ももっと利用したい。。

貞光川取水堰
場所:貞光と一宇の境界付近[国 土地理院][goomap]
国土地理院だと189m程となっているが,水力.comさんに拠ると取水高は180mとのこと。
現在3.8m3/sの使用水量を何とか増やしたいとこ ろ。先程と矛盾するが違う谷筋だが水力未開発である 半田川からも取水したい。
後述する様に上流部は切越発電所の更新でもっと吉野川の近く迄運ぶ予定なので切越の発電後の水量は期待できない。その部分を集水面積から抜くともうギリギ リ確保出来る量かどうかって水準である。


半田川水系に導水管を延ばしてみる。
先ずは高 清谷(184m)

ここから600m程で東谷川(183m) 付近。7.1km2程度。0.35m3/s。

半田川上流(196m) 付近
結構流域面積広く29.3km2程ある。後ほど上流付近11km2程取水するので残りは18.3km2。1.5m3/s程とずる。


谷筋が変わるので余り大量に取水する訳にも行くまい。
ここから既設導水トンネルまで5.4km程の新設が必要である。合計1.2m3/s程 度。発電所迄の導水管距離は約7km程。


他に180m地点がないか探すと一寸横に中谷,隣の穴吹川流域に田野内谷・内田谷・北股谷の三俣谷(と勝手に名前着けて呼ぶw)がある。

中谷(199m) 付近。流域面積は6km2位か。0.4m3/sぐ らいどうかな?必要導水管距離1.5km程度。貞光川取水堰に接続。まあ大して取水出来ないだろうけどあんま小さいと固定費用も回収出来なさそう。降雨時 も睨んで貯留量も設定したい。あんま効果無しか。勝手に給水される方がいいのかな・・?


三俣谷
 中谷経由でこちら迄導水管を延ばすと6.9km程度,流域面積は24.9km2。2.0m3/s程度は期待できそう。


纏めてみる
(あ)小計部分が半田川水系のみ増強した場合。
(い)合計部分が半田川に加え中谷や三俣谷を加えた場合。
河川名
流 域面積
推定可取水量
導水路
延長
(全体)
(除上流部) (全体)
(除上流部)
清谷川
3.7km2
0.2m3/s 5.4km
東谷川 3.1km2 0.2m3/s
半田川
29.3km2
18.3km2 1.8m3/s
0.9m3/s
貞光川
99.1km2
39.9km2 9.9m3/s
3.8m3/s
3.05km(既設)
小計
131.5km2
61.3km
11.9m3/s
4.9m3/s(あ)
8.45km
中谷
6.0km2
0.4m3/s
6.9km
三俣谷
24.9km2
2.0m3/s
合計
166.1km2
95.9km2
14.5m3/s
7.5m3/s(い)
15.45km
①三俣谷は180mで取水に対して貞光川取水ダムでは190mで取水疑惑がある
②中谷から貞光川へは遠回りでわざわざこの為に造るのは採算性に疑問
③そもそも貞光川取水ダム→吉良発電所の現行3.8m3/s対応の導水管に2.4m3/sの増強は可能か不明
と色々揃っているので三俣谷から中谷経由で吉良迄導水路を新設すると大凡6.9kmの道のり。途中,こ の辺で渡河する必要あり。


増強=吉良発電所(あ)
最大出力:3,700kW[+1.0MW]
使用水量:4.9m3/s
有効落差:92.78
導水管距離:8.45km (稲葉川比:0.44) (新設分だと0.18)

こんなに頑張っても(導水管+5km)+1MWでは割りにあわんなあ。。

増強=吉良発電所(い)
最大出力:5,700kW[+3.0MW]
使用水量:7.5m3/s
有効落差:92.78
導水管距離:15.45km(同:0.36) (新設分だと0.24)

5.7MWとはそこそこだが,導水路12.3km掘って+3MWとか。。
穴吹と併せこちらでもう一寸抜本的にやる。

■明谷(みょうだに)堰堤+切越発電所[水 力.com]
一宇(いちう)という気持ち悪い自治体名だったが今は合併でつるぎ町の大字?になっている。一度通りがかったがこじんまりとした雰囲気の良い山の中の小さ な街であった。

●切越発電所
場所:美馬郡つるぎ町一宇切越[国 土地理院][goomap]
運開:1935年(S10) … 水力.comに拠るとこちらは貞光電力が開発。戦後の再編時には四国電力所有となっていたようだ。別に兄弟発電所という訳では無いらしい。
最大出力:4.5MW 常時出力:0.59MW
形式:ダム水路式・調整池式(下で述べるように流込式に近いのではないか)
最大使用水量:2.78m3/s
有効落差:185.36m[四 電] ([水力]だと185.15m)
水車:出力4,575kW*1台
取水:明谷川・片川・貞光川

切越発電所へ送水する各取水口の名前や取水量である が,調べてみると名前と維持放流量は判明した。[徳島河川国道事務所
流域面積は概算,取水量は全体の流域面積にに占める各流域面積の比例按分である。
名称
流域面積 取水量 河川維持放流量 その他
明谷調整池ダム 明谷川 15.9km2 0.74m3/s? 0.04m3/s
片川取水ダム 片川 14.7km2 0.68m3/s? 0.04m3/s
川又取水ダム 貞光川 29.4km2 1.36m3/s? 0.10m3/s 所在:川又地先


60.0km2 2.78m3/s

許可年月日(水利権更新日):1995年10月13日…30年ごとに更新なので後5年でまた更新か。
流域面積に対する取水量の比率は5%程。ダムのある明谷はより高く,それ以外は低いかも知れぬ。

片川ダム1.6m3/s


増強の可能性としては片川の取水堰を増強等はどうだろう?[google][国 土地理院]

更にはこの支流では途中の内山谷川[場 所]でも取水出来そうだけどどうなんだろう。


明谷川取水堰[旧 明谷ダム・激渋!] 1.4m3/s

場所:美馬郡つるぎ町一宇明谷[国 土地理院][goomap]
有効貯水容量:3.8万立米→5.2万立米[88 箇所巡り]改修して堰堤高下げたのに容量増えてる??
流域面積:64.3km2

水力.comさんに拠ると取水高は460.84mとのこと。

例 の四国電力[巨大pdf注意]によると四電切越発電所に水を送る明谷ダムは老朽化(wikiに 拠ると1931年竣工で四国最古級のコンクリートダムとのこと)でダム高を切り下げて堰堤化する工事が行われたそうな。2015年8月から約2年間掛けて とあるので2017年竣工と思われる。切越発電所そのものは出力4.5MWと小さいけど再エネ利用が叫ばれる今日に堰堤化,恐らく発電総量減少,はちと残 念だが。。

四国堰堤ダム88箇所巡り さんに拠ると
>よる年月の上流からの土砂の堆積についに耐えきれなくなり、
とのこと。

水 力.comさ んの有効貯水容量は特に記述が無いが,改修前のものの様で,有効貯水量3.8万立米(小さいw)だがこれも更に減少したであろう。。一応計算してみると有 効貯水量3.8万立米は最大使用水量2.78m3/sで発電すると3h50m程で使い切ってしまう規模っぽい。約17.1kWh。

それにしても88箇所巡りさんによると明谷ダムでの取水量が2.78m3/sとなってるけど,これがそのまま水力.comの切越発電所の使用水量と成って ゐる。明谷ダムの水源は本流の貞光川のを加えてるから明谷川の使用水量じゃないのではないか,って感じもするけどそれはまあ良いとして(貞光川本流の利水 権は本流から明谷川へ運び水量増やす権利なのであろう),もう一箇所の片川での取水流量はどうなってんだ?


川又取水ダム462.8m・ [風 景]2.7m3/s

貞光川や向瀬谷の水を取水する。
ところが,松尾川増強を検討する中で,山の向こうから 引っ張って来る事を検討。剣山を介して接している貞光川も対象に入った。
まあ全体に与える影響は軽微なのかもしれぬかとは思うが,この取水口に関して結構まともに打撃を受けそうでもある。。

代わりにあっちの谷,こっちの谷とあちこちから引っ張って来る事をと,色々考えた結果,切越を廃止しての大開発を思いついた。
松尾川第一・第二に近接していて小水量・大落差を活かせる地形は同じである。
詳しくはこ ちら