電 力総研 水 力あれこれ
と はずがたりな掲示板(利 水スレ電 力スレ)
20.10.09運開

蓮ダムと櫛田川

蓮ダムが目に止まった。
早速開発だ。
どうやら「はちす」と訓(よ)むらしい。

1.蓮発電所と蓮ダム 2.櫛田川からの導水と増強 3.宮前発電所他 4.新発電所検討

1.蓮発電所   

蓮(はちす)ダム[水力][便覧
国土交通省中部地方整備局
水系:櫛田川水系蓮川
目的:洪水・不特定利水・上水道・発電
着手/竣工:1971/1991
堤高:78m、堤頂長:280m(内、越流部52.5m)
総貯水容量:32,600,000立方メートル
有効貯水容量:29,400,000立方メートル
   洪水調節容量:17,000,000立方メートル(有効貯水容量の内、洪水期)
  利水容量:28,400,000立方メートル(有効貯水容量の内)   
標高
   堤頂標高:319m
     洪水時満水位標高:317m(サーチャージ)
   常時満水位標高:316m→取水標高
   洪水期制限水位標高:299m
    最低水位標高:276m
    減勢工堤頂標高:263m
    副ダム頂標高:253m
    減勢工床標高:244m
    基礎標高:241m
  国土地理院図湖面:308~309m
面積
    流域面積:80.9 平方キロメートル
    湛水面積: 1.20平方キロメートル

堤頂が319mで洪水時満水位317mってめっちゃ余裕なくない??

目的にややこしい潅漑が這入っていない。これは行けるw

蓮発電所[水力
中部電力(株)
運開:1990.4[三重県企業庁~2014.3]
ダム式・貯水池式
認可最大出力:4,800kW  常時出力:0kW
最大使用水量:9.00m3/s
有効落差:67.40m
水車:2台 総出力5100kW(定格4800kW)
        1号機3400kW、2号機1700kW
取水:蓮川[蓮ダム]316.0m
放水:蓮川245.45m


2.櫛田川からの導水   

先ずは水量増強の為に導水検討
櫛田川から310m程度で導水。
この辺(306m)…堰を造って嵩上げ。まあまあ近い4.6km

流域面積は結構広めの34.2km2。2.3m3/s位期待できないだろうか?

この2.3m3/sを使って最大値を2.7上げて11.7m3/sにして出力も6.0MWに1.2MW上げられるが,寧ろ常時を2.3m3/sにしつつ,発電時間帯を増やす方向に行きたい。
そしてピーク増強対応は此処から下流に造るダムとの合算で達成したいところ。

3.宮前発電所    

下流はと見ると宮前発電所がある。

赤桶ダム[『県別マップル24三重県』2011年版・場所
取水堰

宮前発電所[場所][水力
中部電力(株)
運開:1922[伊勢電気鉄道→三重合同電気(株)] 1979-80改修
水路式・流込式
認可最大出力:830kW     常時出力:420or428kW →計算上426kW程になりそうなんだけど,,実際は833kW程出るなら計算合う
最大使用水量:3.896m3/s    常時使用水量:2.00m3/s
有効落差:28.57m
 流域面積:212.8平方キロメートル
取水:櫛田川[赤桶(あこう)ダム]156.21m→地図上だと161m
放水:櫛田川126.90m→地図上だと129m

<いちお此処に開発余地?>

立梅(たちばい)井堰[水力][場所(93m程か)
井堰・立梅用水の取水→何処かで聞いた名前やなあと思ったら『山行が』だった!
道路レポート 三重県道745号片野飯高線 粥見不通区
特に5回目(最終回)辺りで詳しい状況が調査されている。必見!

水土里ネット
立梅用水概要(令和2年4月1日付)
http://www.tachibai.jp/about/
水路延長     幹線用水路26.0km・支線用水路1.0km
附帯施設     井堰1箇所、分水ゲート156箇所、放水ゲート38箇所
水路幅     2.5m(W)1.6m(H)~ 0.55m(W)0.35m(H)
水路勾配     1/1000~1/3000
取水量     発電用4.175t/s(中電・許可水利権)・かんがい用3.277t/s(慣行水利権)
かんがい面積     423ha(多気町勢和地域5地区262ha・多気地域8地区161ha)  


取水量は発電に許可水利権(中電)で4.175m3/s,潅漑に慣行水利権(なんたって江戸時代からある農業用水である!法律みたいな新参者の指図は受けないですな~w)3,277m3/sだそうな。
これは許可水利権の範囲内で潅漑を行っていると云う事か?それとも取水量が7.452m3/sになるのか?

波多瀬発電所[水力
中部電力(株)
認可最大出力:800kW      常時出力:  0kW
最大使用水量:4.175m3/s
有効落差:25.76m
取水:櫛田川[立梅井堰]
放水:櫛田川

蓮ダムからの最大9m3/sに櫛田川からの最低でも2.3m3/s位は期待できる水量があるのに宮前では3.896m3/sと云う極小の(と云う程小さくは無いけどw)取水量しか使っていない。

その下流の波多瀬P/Sなんかは水力.comさ んの表現に拠ると”農閑期には灌漑用水全部、農繁期には灌漑用水の余水を利用して発電しています”とのことでA(潅漑)が絡むとややこしくなる(奈良・三 重・滋賀辺りに手を出して懲りてるw)のでまあこれ以上は深入り止めとくけど,蓮~宮前間に一つと宮前本体は増強したい。

またこの表現から判断するに先程の疑問の答えは,許可利水権の範囲内で潅漑を行っていると云う事か?
そして先程の写真地図から判断するに発電所の手前にある潅漑対象田畑は大した面積では無いのでまあそこそこの量は灌漑期でも

4.発電所新設・増強    

[増強私案]蓮発電所
中部電力(株)
認可最大出力:4,800kW  常時出力:0kW→800kW
最大使用水量:9.00m3/s 常時水量:0→1.5m3/s
有効落差:67.40m
取水:蓮川[蓮ダム]316.0m
放水:蓮川245.45m
発電効率:80.7%

[私案]飯高発電所
出力:4,700kW[+4.3MW]
水量:9.00m3/s 常時水量:2.00m3/s
落差:63m
取水:蓮川(231m)
放水:櫛田川(164m)
導水路:7.4km

[増強私案]宮前発電所
認可最大出力:830kW→2,100kW[+1.27MW]     常時出力:420or428kW
最大使用水量:3.896m3/s→9m3/s    常時使用水量:2.00m3/s
有効落差:28.57m
取水:櫛田川[赤桶(あこう)ダム]156.21m
放水:櫛田川126.90m
発電効率:76.1%

宮前は古い設計思想のせいなのか効率が一寸悪い気がする。蓮が格段に言い訳でもないけど。
増強に値するかどうかは要検討なのかも。

この他,宮前発電所~立梅井堰の落差を利用したり,もしくは宮前発電所を廃止して赤桶ダムから取水して庄司谷川で取水,高束池を調整池にして中電伊勢開閉所の横辺りで発電したりと妄想が拡がるw
導水路は7km弱,落差は55m程で水量9m3/sで行けば,4,100kWとなる♪2,100kWからの増強では物足りないけど830kWからの増強としてはなかなかではないか。

途中の庄司谷川・東ノ川12.0km2から1m3/sでも取れると4,500kWには出来そうな。宮前リプレースの際は是非検討したい♪