電 力総研 水 力あれこれ
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20.10.16運開

小渋川

『山行が』の隧道レポート 小渋ダムの 旧々県道隧道を受けて緊急上程♪色々仕事の〆切あるし,タブレットは突然壊れるし,昨日は信号無視で大阪府警にカツアゲ喰らうし,兎に角忙しく余裕がな いんだけどねえ。。
久原鉱業の軌道?覚えてないなあ。。未公開レポか。仕方が無いから他を当たる。人生崖っぷち氏のレポな んかは見つかった。

さて,小渋め,馬鹿でかいダムのくせに8.00m3/sしか使わないのか,俺の出番やな,と思ってたら既に中電が生田ダムを14m3/sで動かしてた。両者併せて 22m3/sなら流域面積288km2としてはまんずまんずですな,,

この生田ダム・生田発電所のシステムは戦前に伊那電気鉄道が計画したもので,村としては林道開削を条件に承認したものの色々あったような。ヨッキの机上調査に詳しい。水力.comさ んは運開を(恐らく年代的に機械的に当て嵌めて)日本発送電としているが生田発電所の計画中に国家管理が強まり先ずは電力会社の統合が進む中,伊那電鉄は電力事業を中央電力(1938成立)に譲渡 (その後伊那電鉄そのものも1943年に国に買収されて飯田線になって解散),その中央電力が1942年に日本発送電に統合される前に当発電所は運開され た様だ。

1.沿川概要

生 田ダム(662.00m) [山行が]
中部電力(株)
落合取水堰
流域面積:233.9平方キロメートル


小渋ダム[水力] [便覧
中部地方整備局
目的:洪水・不特定利水・潅漑・発電
堤高/堤頂長: 105m/293.3m
着手/竣工    1961/1969
容量
 総貯水容量:58,000,000立方メートル
洪水調節容量:35,300,000立方メートル
かんがい容量: 1,800,000立方メートル
  死水容量:  900,000立方メートル
  堆砂容量:20,000,000立方メートル
標高
     堤頂標高:620m
 洪水時満水位標高:618.0m
 通常時満水位標高:613.0m
台風期制限水位標高:604.8m
梅雨期制限水位標高:592.0m
   最低水位標高:588.7m
面積
集水面積:288.0 平方キロメートル ( 全て直接流域 )
湛水面積: 1.67平方キロメートル
潅漑面積:785.8 ヘクタール

小渋第一発電所[水力
長野県企業局
運開:1969
ダム式・貯水池式
最大認可出力:3,000kW 常時:98kW
最大使用水量:8.00m3/s
有効落差:46.10m
取水:小渋川[小渋ダム]613.00m
放水:小渋第二発電所566.01m

小渋第三発電所[水力
長野県企業局
ダム式・河川維持放流
認可最大出力:550kW 常時出力:350kW
最大使用水量:0.88m3/s
有効落差:83.41m
取水:小渋川[小渋ダム]613.00m
放水:小渋川526.59m

(天 竜川に合流462m)

生田発電所[山行が][水力]
中部電力(株)
運開:1940.12[伊那電鉄1925計画立案→中央電力1938成立1942解散]
水路式・流込式
認可最大出力:20500kW      常時出力: 4800kW
最大使用水量:14.00立方メートル毎秒
有効落差:180.13m
水車:立軸単輪単流フランシス水車2台 総出力11000kW
導水路:総延長9554.4m
取水:小渋川[生田ダム]662.00m
放水:天竜川458.28m


小渋第二発電所[水力
長野県企業局
運開:1969.3
ダム水路式・貯水池式
認可最大出力:6.500kW  常時出力:250kW
最大使用水量:8.00m3/s
有効落差:99.90m
取水位標高:566.01m
放水位標高:458.85m
取水:小渋第一発電所566.01m
放水:天竜川458.85m

以下天竜川参照

2.増強検討

まあ小渋川本流で22m3/sは十分であるとは云える。
しかし飽くなき増強を狙う私としては導水も考えざる得ない。
小渋ダムが割りと標高が低い(610m付近から取水可能)ってととで無理無理集めに行く。

ダム北側3.9km2 0.2m3/sってとこか?


ダム南側・福沢川 同じく3.65km2程度


その南側寺沢川: やはり3km2ちょい程度の3.3km2


更にその南側,間沢川 一寸まともな13.1km2。


間沢川導水路
距離:5.97km
面積:20.08km2=13.11km2(間沢)+3.32km2(寺沢)+3.65km2(福沢)


因みにこの辺の降水量は1600~1800mmと云った所か?
山の方へ行けば2000~2200mmが期待できるけどこの3河川の流域は其処迄辿り着けてない。しょぼいかなあ。。
推定水量:1.2m3/sと低めに推定。
出典:天竜川上流河川事務所


[増強]小渋第一
出力:3.0→3.5MW[+0.5MW]
水量:8.0→9.2m3/s
落差:46.1m

[増強]小渋第二
出力:6.5→7.6MW[+1.1MW]
水量:8.0→9.2m3/s
落差:99.9m

いずれも水車の交換が必要になる。リプレースに併せて,だな。そろそろ50年経つが,水力増強政策が出揃う前に更新工事が決定されちゃわないことを祈 る。。
とはいえ導水路張り巡らせてこれだけかって感は否めない。

増強するなら標高高くて雨も降る大鹿村の奥の方かなあ。。とりまここは保留だな。

3.奥地篇
先ずは現状把握から。いずれも長野県企業局の大鹿発電所と大鹿第二発電所がある様だ。

大鹿発電所[水力]
長野県企業局
運開:1990.5
水路式・流込式
認可最大出力:10,000kW  常時出力:1,200kW    年間発電量:50,109MWh(5010万9千キロワット時)
最大使用水量:4.50立方メートル毎秒
有効落差:266.40m
水車:立軸単輪四射ペルトン水車 出力10310kW1台
流域面積:54.2平方キロメートル
取水:小渋川[七釜取水堰]、小河内沢川[御所平取水堰]1,038m
放水:小渋川761.5m

この放水に併せる為に760m地点で青木川で取水するとする。

大鹿第一だけで4.5m3/sあるけど,確認してみると流域面積は膨大である。86.2km2もある。
全体で7.15m3/s取れますやん。


その前に大鹿第二も結構良い放水点。国土地理院の地図には何故か導水管が描かれていない。。場所は此処で合ってんだと思うんじゃが。

大鹿第二発電所[水力
長野県企業局 
着工:1999.4
水路式・流込式
認可最大出力:5,000kW  常時出力:0kW
最大使用水量:1.70立方メートル毎秒
有効落差:356.22m
流域面積:23.4平方キロメートル
取水:塩川、入山沢川、舟形沢川(1124.00m)
放水:塩川(758m)

大鹿第二の放水量は1.7m3/s如きだけど以下の様に34.45km2の水量である。
大鹿の54.2km2で4.5m3/s(8.3%)に併せると2.85m3/s程度とする。

此処で取水するなら鹿塩川迄後一歩である。おお,47.6km2もある。3.95m3/sで。


39.1km2あるから3.2m3/s程度とする。大鹿の54.2km2で4.5m3/s(8.3%)に併せた。大鹿第二は23.4km2で1.7m3/sなので我が謎指標だと7.3%。


放水はまあ此処(上田取水堰・663m)
青木側本線導水路距離:7.4km
鹿塩側支線導水路距離:4.4km


発電所の想定地にした山が一寸異形(なんで崖だらけ??)なので手前で発電して放水路で流すことにしている。


以上を纏める:

[私案]大鹿第三発電所構想

[仮称]小渋峡発電所or大鹿第三発電所
出力:13,500kW[+13.5MW]
水量:17.15m3/s=3.2(青木)+7.15(小渋)+2.85(塩川)+3.95(鹿塩川)
落差:95m
取水:小渋川(大鹿発電所)・青木川760m
放水:小渋川(生田ダム)660m

これならGOサインだ☆
大鹿の山奥は2000mmの降雨量を誇るのでもっと強気でも良いぐらいかも!?とはいえ四国の山の中みたいに3000mm級と比べれば物足りなさも否めない。
この程度で満足としておこう。