吉富ダムと林田川の電源開発...
出典:兵庫県
吉富ダムは揖保川水系林田川上流にある治水専用県営ダムである。
ダム名 |
|
場所 |
ダム事業者 |
着手 |
竣工 |
目的 |
総貯水容量/有効貯水容量 |
流域面積/湛水面積 |
発電利水量(最大) |
その他 |
安富ダム |
[
覧] |
林田川 |
兵庫県 |
1970 |
1985 |
防災等 |
295万立米/255万立米 |
15.5km2 /19ha |
0.00m3/s |
天
端標高:218m位? |
出典:兵庫県
吉富川の利水状況はこんな感じである。
出
典:近
畿地方整備局
このうち,岩浦頭首工の取水量が比較的大きい様子が窺えるが,林田川の水質浄化プロジェクトがあった様だ。
出典:近
畿地方整備局
今,上流の吉富ダムを利用しての発電を考えるが,井上排水樋門より上流だけ考えておけばいいだらう。
林田川の利水量は赤井0.442,荒河井堰0.400,阿曽井堰0.199で合計1.041m3/s。
林田川への給水量は吉富ダムからの放水及び揖保川からの給水量は東嘴崎0.229,小宅1.129の合計1.358m3/sの余り。
吉富ダムの流域面積は15.5km2なので物部川の法則から精々1.5m3/s程度か。余り大きいとは云えない。
吉富ダムの水量を発電で使う為には下流の水量確保の為に,東嘴崎と小宅頭首工の取水量を上げる必要があろう。
これで吉富ダムから放水地点迄の減水だけ気にすれば良い。
放水地点をどこにするかであるが,揖保川のほうが川が削る勢いが大きいのであろう。同じ緯度では揖保川の方が低いので優位である。
しかし林田川の水を揖保川に流してしまうことは地域農民の反撥を喰らいかねない。。
有効落差は減ってしまうが林田川に放水した方が良さそうである。
また水量確保の為に導水路を設置した方が良さそうで有る。
岡城川233.8m
http://maps.gsi.go.jp/#15/35.092664/134.600887/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
揖保川との合流点付近の岡城川の様子。R29上からの眺め。
染河内川233.1m
http://maps.gsi.go.jp/#15/35.111975/134.609685/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
同じ揖保川との合流点付近,R29上からの眺め。
ここら辺りが可能性がある。いずれも揖保川の支流である。
岡城川の方がやや水量が豊富に見えてしかも近いのでこちらだけに導水路建設もあり。
これらから集めた水,例えば1.5m3/sを,より低い土地迄引っ張っていける左岸のこ
の辺(林田川110m)迄引っ張って行けば良い。
ところが揖保川の維持流量を見ると染河内川からの流入が神野発電所の
10m3/sの取水には不可欠らしい。。その意味からも染河内川での取水は不味いかも。。
その場合は最大使用水量1.2m3/s,最大認可発電量1,000kW程度となる。ぜんぜんあかん。。