電 力総研 水 力あれこれ
と はずがたりな掲示板(利 水スレ電 力スレ)
20.9.23運開

兵生へのダム新設と富田川(と日置川)の電源開発!

和歌山県田辺市の旧中辺路町に兵生(ひょうぜい・ひょうぜ,とも)と云う場所がある。今は水力発電が未開発の富田川の上流にある。
否,単なる上流というのは一寸表現が穏やかすぎるかもしれない。紀伊半島を周回する重要な国道R42から分岐するR311は中辺路の現代版であり富田川に 絡み合って遡上していくが,そのR311が日置川方面へ抜ける為に水系を離脱する,その先のどん詰まりにある。

既に廃村となり半世紀近いと云う。
http://www.michi-oto.com/kodo/hyoze-sato1/

伝説「兵生の松若」を生んだ集落だが、昭和49年に廃村となっている。…
「車で通れるのに。この道は山路(さんじ・龍神村のこと)まで続いてるんやで」

兵生の若松はこんな話しだそうな
https://www.michi-oto.com/densetsu/hyoze-matsuwaka/ https://www.nichibun.ac.jp/YoukaiCard/0700346.html


南方熊楠ゆかりの地 ゆかりの地 兵生
https://www.minakata.org/relatedspot/relatedspot/hyozei/
その後過疎化が進み、1974(昭和49)年4月には集落再編成事業で、当時残っ ていた26戸75人が、中辺路町川合の朝来平に集団移転し、無住の地になってしまった。小・中学校の分校も当然廃校になった。広大な国有の原始林も、昭和 30年代にすでに伐り尽くされていた。

場所はこの辺。R311福定から這入れるようだ。
https://maps.gsi.go.jp/#15/33.856482/135.581546/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0


無住の地という事でグーグルも近寄らない。

グーグルの最接近ポイントw
https://www.google.co.jp/maps/@33.8180673,135.5542441,3a,90y,10.57h,99.78t/data=!3m9!1e1!3m7!1sHDATSPl-3NuASUJjqvMxMQ!2e0!7i13312!8i6656!9m2!1b1!2i27?hl=ja

福定の聚落の国道からの入口である此処から入るのが正則らしい。
https://www.google.co.jp/maps/@33.8174562,135.5589782,3a,75y,41.86h,92.39t/data=!3m10!1e1!3m8!1sVp3aSnCVmCsLBtFunOCuHA!2e0!6s%2F%2Fgeo3.ggpht.com%2Fcbk%3Fpanoid%3DVp3aSnCVmCsLBtFunOCuHA%26output%3Dthumbnail%26cb_client%3Dmaps_sv.tactile.gps%26thumb%3D2%26w%3D203%26h%3D100%26yaw%3D337.80942%26pitch%3D0%26thumbfov%3D100!7i13312!8i6656!9m2!1b1!2i27?hl=ja

逆も山路側からも少なくとも2013年時点では這入れたようだが,グーグルカーはこちら側も当然のように侵入無し。だらしないのぉ。。
https://www.google.co.jp/maps/@33.8998004,135.5736462,3a,37.5y,184.04h,90.7t/data=!3m10!1e1!3m8!1sJHPwydS9Y0i1Zif1kU729Q!2e0!6s%2F%2Fgeo3.ggpht.com%2Fcbk%3Fpanoid%3DJHPwydS9Y0i1Zif1kU729Q%26output%3Dthumbnail%26cb_client%3Dmaps_sv.tactile.gps%26thumb%3D2%26w%3D203%26h%3D100%26yaw%3D332.79324%26pitch%3D0%26thumbfov%3D100!7i13312!8i6656!9m2!1b1!2i27?hl=ja

上のレポ(2013年の記事)だと通り抜け可,となっていて山作業や公共事業の人がちらほら作業して居る様だけど既に無人同然の土地である。
開発したい!

とはいえ,ここも清流を売りにしているようである。。

富田川漁業協同組合
http://www.aikis.or.jp/~nakahechi/
>ようこそ ダムのない川 清流「富田川」へ とある。。

渇水期にはダムから放流するなどの環境協定的な物を締結して魚の為にも安定した流量が確保出来るなどのメリットを強調して事業を推進したい・・。

なお,これまで開発が行われてこなかったのはシンプルに標高が低いと云う事に尽きるのではないだろうか?
中辺路町川合付近でも僅か109.6mしかない。なかなか高度を稼ぐのが厳しい水系である。

さて,電源開発検討開始。基本的に上流で取水して思いっきり下流で発電すると云うシンプルなプランを計画。取水量は少なく出来るので途中の鮎業者にも優しいであろう。   

地点A.入口地点186m
ここからの流域面積は32km2

ダムをつくれば3.2m3/s程行けるであろう。

地点B.村の中程278.5m
流域面積は22.4km2である。まあ多雨地帯だし強気に2.2m3/sって所か。

誤差の範囲だが栩合谷も引っ張って来ると2.7km2なので0.3m3/s程取水出来るかも。

そしてこ の辺まで持ってくると45m
背後の山は標高289mなので取水点が186でも278.2.25でもOK
地点
標高
流域面積
想定水量
想定発電力
導水距離(比)

186m
32km2
3.2m3/s
3.760kW


278.5
25.1km2
2.5m3/s
5,700kW
16.86km(0.34)

地点Bだな。途中R371がコース取りをする石船川の標高が低いので地蔵峠寄りに回避をする必要があって導水路は16km程。結構長くなる。。。
一応,個人的には保留のレベルだな。。
石船川をサイフォンなどを利用して直切ることも出来ようけど


実は日置川とも隣接しているけど,ややこしくなるからそっちへ送水して等は考えてない。(後で考 えるけどw)

もっとシンプルに中辺路川合109m迄にする。
導水距離8.0km

途中の石里谷2.15km2,0.2m3/s

おお,誤差と思って最初は無視してたけど入れたら結果がひっくり返った!

[私案]中辺路川合発電所
出力:3,300kW[+3.3MW]
水量:2.4m3/s
落差:166m
導水:8.0km (0.415)

調子に乗って実験してみる。
成川谷3.56km2 0.35m3/s

追加に必要な導管は1.74km程度。

[私案]中辺路川合発電所
出力:3,800kW[+3.8MW]
水量:2.75m3/s
落差:166m
導水:9.7km (0.39)

あかんな。。成川をぬいて木羽合を入れてみる。

木羽合(とちごう)谷他3.73km2 1.4km 0.37m3/s

[私案]中辺路川合発電所
出力:3,800kW[+3.8MW]
水量:2.77m3/s
落差:166m
導水:9.4km (0.40)

こちらはなんとか有りか。

もう一寸標高下げてみる。兵生。217m 30.7km2 3.07m3/s

[私案]中辺路河合発電所
出力:2,700kW[+2.7MW]
水量:3.07m3/s
落差:106m
導水:6.3km (0.42)

導水経路を南岸に持ってくる。これだともう一寸先迄送水可能。

[私案]中辺路上芝発電所
出力:3,850kW[+3.85MW]
水量:2.57m3/s
落差:180m
取水:兵生22.44km2(2.2)・木羽合他3.73km2(0.37)
放水:中辺路上芝96.4m
導水:9.80km (0.38)


経路短縮
[私案]中辺路河合発電所
出力:3,550kW[+3.55MW]
水量:2.57m3/s
落差:166m
取水:兵生22.44km2(2.2)・木羽合他3.73km2(0.37)
放水:中辺路河合106.5m
導水8.94km (0.39)

所がこんな所に水源発見。南ルートの救世主なるか??
但し僅か1.9km2 0.19m3/sが精一杯。

ただ上部水槽には近く750mくらい。
再計算してみる

[再検討案]中辺路河合発電所
出力:3,900kW[+3.9MW]
水量:2.76m3/s
落差:166m
取水:兵生22.44km2(2.2)・木羽合他3.73km2(0.37)・高原谷1.9km2(0.19m3/s)
放水:中辺路河合106.5m
導水:9.69km=8.94km+0.75km (0.40)

[再検討案]中辺路植芝発電所
出力:4,100kW[+4.1MW]
水量:2.76m3/s
落差:180m
取水:兵生22.44km2(2.2)・木羽合他3.73km2(0.37)・高原谷1.9km2(0.19m3/s)
放水:中辺路上芝96.4m
導水:10.35km=9.80km+0.55km (0.396)


結局出力との兼ね合いで際どい争いを制したのは南ルートか?!
一応上の[再検討案]中辺路河合発電所を成案としておく。

~比較検討案(最終的には没)~

さて,電源開発第2弾。近接する富田川と日置川を併せて開発。
日 置川(282m)の上流と併せると発電規模をでかく出来るのは事実。。こちらは42.7km2ある。

ここから合 川湖(118m)迄4.2m3/s導水して発電(仮称・合川発電所)すると5.87MWも出る。

兵生上部と日置川上部を併せて65km2,6.4m3/sある。

富田川上流・兵生の水と日置川上流併せて合川発電所で発電すると7.0MWも発電できるのである。。
合川発電所
最大出力7,000kW
有効落差・160m
使用水量:5.3m3/s
取水:富田川(兵生)[2.2]・栩合谷[0.3]・日置川(近露)[2.8](いずれも280m付近)
放水:合川ダム(118m)
導水路:20km (0.35)

とは言え長々引っ張って来る割りには小さいとも云える。。。ギリギリ保留レベル。
他の河川に邪魔されない西岸を南下してきたが,野中川・和田川と水量を増やせ,最終的には安川171mに南下を沮止される東岸ルートを比較検討してみる。
水量は増やせる有効落差は小さくなってしまう。導水路長は短くなる。
23km2あるので1.6m3/s程取水したい。

結局
安川発電所
最大出力6,000kW
有効落差・105m
使用水量:6.9m3/s
取水:富田川(兵生)[2.2]・栩合谷[0.3]・日置川(近露)[2.8]・野中川[0.8]・和田川[0.8](いずれも280m付近)
放水:安川(171m)
導水路:15km (0.4)

和田・野中での取水量を控えめにしたので増分は少なく有効落差の減少も痛い。基準値クリアもギリギリってとこである。
此処は安川の水を加えて取水して合川迄持っていく可(べ)き哉(か)。

まあ割りと適当に上流カットしたけど熊野川水系併せて全部で63.2km2もある。5.5km2程取水するか。

三川発電所
最大出力4,900kW
有効落差・48m
使用水量:12.4m3/s
取水:安川発電所[6.9]・安川[4.5]・熊野川[1.0](いずれも170m付近)
放水:合川(118m)
導水路:15km (0.327)

安川PSと三川PSを併せて10.9MWと合川単独の8,8を勿論凌駕する。

併せて長殿発電所の使用水量も26m3/sから富田川分を増やすと28.5m3/sとなる。発電力も15,000kW(15MW)から16,400kW (16.4MW)と1.4MW増やせる。

その後,富田川側へ導水しても良い。長殿発電所直下(48m)で2.5m3/s取水して鮎 川付近(43m)で放水するのである。
但し数値は再び保留水準に落ちている。。

結論:結局兵生(ひょうぜい)の水は日置川ではなく富田川の中辺路のへ持っていくのが良さそうとなった。

その下流の検討に移る。
取水:中辺路川合103m
放水:鮎川新橋41.4m
落差:56m 導水距離:9.2km

流域面積82.5km2 8.25m3/s

富田川発電所
流込式
出力:3,800kW[+3.8MW]
導水距離:9.2km (0.42) まあなんとか。