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20.9.25運開

姉川と草野川の発電所と新規開発

奥伊吹PS 姉川ダム 姉川ダムPS 曲谷ダム 伊吹PS 小 泉PS 草野川PS 新設発電所

奥伊吹発電所

設置:奥伊吹水力発電(合)=KANSOテクノス+奥伊吹観光(株)
管理運営:奥伊吹観光(株)
出力:199kW
年間予想発電量:1,350MWh
着工/運開:2020.7/2022.6予
取水:姉川支流瀬戸谷川(砂防ダム)

奥伊吹発電所 起工のお知らせ
[KANSO テクノス]
 当社と奥伊吹観光株式会社(本社:滋賀県米原市、代表取締役:草野丈太)が出資して設立した奥伊吹水力発電合同会社(本社:滋賀県米原市)は2020年 7月29日に奥伊吹発電所の起工式を執り行いました。
 奥伊吹発電所は、滋賀県米原市甲津原において発電出力199kWの水力発電所を、2020年7月より建設し、2022年6月(予定)から発電を開始する ものです。年間予定発電量は1,350MWhで、再生可能エネルギーの固定価格買取制度を活用し、発電した全電力量を20年間、関西電力株式会社へ売電い たします。
 本事業の設計は当社が行い、土木工事および「奥伊吹発電所」の運営管理については奥伊吹観光株式会社が行います。

砂防ダムを利用した水力発電所、米原で起工 22年稼働へ
2020年7月31日 05時00分 (7月31日 05時00分更新) 会員限定
[中日新聞]
 二〇二二年六月の稼働を目指す水力発電所の起工式が二十九日、米原市甲津原のグランスノー奥伊吹敷地内で行われた。工事を行うのは発電所建設などを行う KANSOテクノス(大阪市)とグランスノーを運営する奥伊吹観光(米原市)の合同で設立した奥伊吹水力発電合同会社。
 発電所が設置されるのは同市甲津原の姉川支流の瀬戸谷川。砂防ダムを利用し、水が通る部分に取水設備を設置。下流に向け全長一・一キロ、高低差百五メー トルのパイプを埋設し、高低差を利用した水圧で発電を行う。
 発電所の工事は既存ダムを利用しているため掘削などはなく濁水の流出もない。年間可能発電量は一千三百五十メガワット時で、一般家庭四百五十軒分に相当 し、奥伊吹観光の年間消費電力一千百五十メガワット時を超える。奥伊吹観光の草野丈太社長は「環境負荷を抑えるゼロ・エミッションの取り組みとしてやりが いがある。今後も地域に眠る電源を開発したい」と話した。 (磯貝元)


姉川ダム[便 覧][場 所(429m)
事業者:滋賀県
目的:洪水・不特定利水・発電
堤高:80.5m
流域面積/湛水面積    28.3km2 ( 全て直接流域 ) /33ha
総貯水容量/有効貯水容量    760万m3/650万m3
着手/竣工    1977/2002

滋賀県土木情報システム
http://shiga-bousai.jp/sp/dam/dam_table.php?id1=8&id2=0&id3=0&id4=0&day=2017-10-21&time=08%3A00



随分洪水調整用容量が多い様である。今から春にかけて貯めなくて良いのかよと思うけど雪解け水がふんだんに手に入るから大丈夫なのであろう。。もっと弾力 的に降雨時に発電用の容量を貯めておきたい。


2017年04月01日
姉川ダム水力発電所営業運転開始
http://www.yama-muro.co.jp/cat17/2017/04/post_13.html

 平成29年4月1日に、滋賀県所有の姉川ダムにて、ダムの放流水を利用した小水力発電所の「姉川ダム水力発電所」の営業運転を開始致しました。
 ヤマムログループの山室木材工業株式会社と、イビデン株式会社のグループ会社であるイビデンエンジニアリング株式会社は、滋賀県の公募事業「姉川ダム水 力発電所設置運営事業」へ共同提案を行い、2015年2月に採択されました。
 当発電所は、当2社の出資による「いぶき水力発電株式会社」により設置、及び運営を行います。発電した電力は、発電所内電力へ使用以外は電気事業者へ売 電を行います。

 発電所概要
  ①発電機容量   900kW  
  ②年間発電量 4,700MWh
  ③発電機設置場所は既設放流バルブ室を改造利用
  ④地域貢献費用として売電収入の一部を充当

姉川ダムにおける水力発電の開始
https://www.pref.shiga.lg.jp/file/attachment/1014050.pdf

表-2 姉川ダム発電所
 諸元
発電所名
所在地
営業運転開始日
水車形式
発電機形式
最大出力
最大使用水量
有効落差(最大)
発電電力量(年間)
建設費(税別) 
姉川ダム発電所
滋賀県米原市曲谷869
平成29(2017)年4月1日
横軸フランシス水車
三相誘導発電機
900kW
 2.5m/s
47.84m
4,700MWh (1,300世帯分)
916百万円
平成29年度年間予想発電量は4,850Mwhを見込んでいる。FIT制度買取り単価は29円/kwh(税別)であるため,見込み売電収入は 140,650千円/年となる。

曲谷ダム[ダ ムデータ][場 所(366m)
事業者:関電
堤高:9.9m
流域面積/湛水面積    35.0km2 /ha(0.02km2) …直上にある姉川ダムより6.7km2も広い。地図上で施設は確認出来ないけど起 又谷の間接流域が含まれている??
総貯水容量/有効貯水容量    7600千m3/6500千m3
着手/竣工    1938年/1940年


小泉発電所[水 力
事業者名:関西電力(株)
運開:1931.6(宇治川電気)   
水路式・流込式
 認可最大出力:966kW     常時出力:362kW
最大使用水量:4.45m3/s
有効落差:28.03m
水車:出力582kW2台
取水:姉 川(200m)
放水:姉川

伊吹発電所[水 力
事業者名:関西電力(株)
運開:1940.2(宇治川電気)   
水路式・調整池式
 認可最大出力:5,400kW     常時出力:2,000kW
最大使用水量:3.76m3/s
有効落差:172.90m
水車:出力2800kW、最大流量1.88立方メートル毎秒2台
取水:姉川[曲谷ダム](368.50m)・起又谷
放水:姉川(177.44m)


で,姉川・小泉放水の時点でまだ177m。と云う事で開発余地あり!!

姉川177.44m地点で水8.21m3/sである。
探すとこんな感じか。最終的には姉川の支流の田川へ流れ込む排水路(106m)に放水って感じである。
途中草野川の渡河に苦労したが此処迄上がればOK。また取水も可能だ。

この草野川結構懐深くて上流の流域面積40km2もある。
1.2m3/sぐらいは取れそう。


[当初私案]長浜発電所
出力:5,300kW
有効落差:68m
最大使用水量:9.41m3/s
導水路距離:12.4km

結構出るではないか!

この辺(254m)に電力ダム建設してもう一つ発電しても良いかも。一寸低いか。。

と思ったら既に発電してるw

草野川発電所[水 力
事業者名:関西電力(株)
運開:1939.12(宇治川電気)   
水路式・調整池式
 認可最大出力:2,300kW     常時出力:529kW
最大使用水量:1.39m3/s
有効落差:202.10m
水車:出力2400kW1台
流域面積:11.6km2
取水:東俣谷川、他(400.00m)
放水:草野川(225.66m)

流域面積11.6km2で水量1.39m3/sはなかなか優秀。雨が良く降るのかな?
この下流での集水や西俣谷からの集水もある。
あの山奥で1.39m3/s取れるならさっきの仮定の1.2m3/s は1.5m3/s位にはしても大丈夫そうだな~。
と云う事で改訂。

[改訂私案]長浜発電所
出力:5,500kW[+5.5MW]
有効落差:68m
最大使用水量:9.71m3/s
導水路距離:12.4km

こんな感じか。結構水量確保出来たし満足である。

ところが,である。

伊吹・小泉両発電があの地点に立地してるのは偶然ではなく,「2  姉川の水利」という滋賀県の資料に拠るとここには姉川合同井堰があって灌漑期に3m3/sの取水をしているのだそうな。
此処には昔から出雲井堰という堰があって分水しているのみならず,水不足に悩む下流民が
>戦国時代から江戸時代にかけて…「…6月以降年に三度まで落としても(=潰しても?!)よい」という特例的な慣例が
あったそうで,最終的には
>昭和25年9月の「ジェーン台風」により、姉川から取水していた20ヵ所の井堰が流失しました。そのため、翌年に災害復旧事業として、か んがい期で最大 毎秒3トンもの水が取水される合同井堰の建設と、全長8,000m以上の連絡用水路が設置され
たとのこと。

全体像は以下の如し。

灌漑期には姉川の流量+発電量放流水 8.21m3/s>潅漑用水3.0m3/s+河川維持流量他+新規発電用取水量
の制約が掛かりそうである。

> 連絡用水路が分岐する地点には、分水工が設けられます。…サイホンの原理で、一度地下に潜った水が、円形の分水工で再び地表に表れた後、決められた配分で 用水が分配されます。その他、「七尾分水」では、同じくサイホンの原理によって姉川の対岸に分水されています。こうして、旧伊吹町、旧山東町、旧浅井町、 旧長浜市にまたがる約850haを受益地とした井堰が統合されました。恒久的な分水施設が完成した結果、出雲井や郷里井などで発生していた激しい対立は、 解消されました。
とのことだそうな。

姉川ダムの水も役立っていそうである。小水力P/Sの使用水量2.5m3/sも 伊達ではないなあ~。
とはいえ壮絶な歴史を考えると新発電所による水利用のハードルは結構高いのかも。。

発電・農業用の水確保ももっと必要っぽい。
足俣川[名 前場 所(293m)]に,ダムを設けて貯水するか,姉川ダムに導水するかして灌漑期に備えたい。13.6km2である。1.3m3/s位 いけるかな。。

標高差から姉川ダムに導水できる範囲はこれより大部小さくなるが,ダムだとするとこれだけの集水面積(13.6km2)を確保出来る。

その下の板名古川[名 前場 所(293m)]にも取水口でも設けて取水出来そう。こちらは9.34km,取水工のみで0.54m3/sぐらいか。


結局こんな感じ。ダムを造るとなると大袈裟になってしまうけど姉川の水量だけで新発電所と潅漑の両立は難しいかな。。

放水はこの辺(209m),小泉発電所取水口の手前である。

[私案]伊吹山発電所
出力:1,200kW[+1.2MW]
有効落差:80m
最大使用水量:1.84m3/s

こんな感じだろうか。
姉川合同井堰が出てくるまでイイ感じだったのにねえ。。やはりそんな簡単には増強させて呉れんw


[改訂私案]
最大出力 最大使用水量 有効
落差
水源 導水管
距離
その他・摘要
増強後 増減 増強後 増減
奥伊吹水力発電(株)199kW砂防ダム2022年運開予・年間予想発電量:1350MWh
いぶき水力発電(株)900kW2.5m3/s河川維持放流量年間予想発電量:4,700MWh
新 設・伊吹山発電所 1,200kW +1.2MW 1.84m3/s +1.84m3/s 80m 足 俣ダム(新設)・ 板名古取水堰 4.3km新設
関電・小泉発電所 1,050kW +0.084MW 4.83m3/s +0.28m3/s 28.03m 姉川・伊吹山PS放水 足俣ダム建設で水量安定化を見込む分で増強
関電・伊吹発電所 5,400kW 0.0MW 3.76m3/s 0.00m3/s 172.90m 曲谷ダム(368.50m)・起又谷 9.6km既設
関電・草野川発電所 2,300kW 0.0MW 1.39m3/s 0.00m3/s 202.10m 東俣谷川他(400m)
新 設・長浜発電所 5,500kW +5.5MW 9.71m3/s +9.71m3/s 68m 小泉PS・伊吹PS放水・草野川 12.4km新設 但し灌漑期姉川分水口に3m3/s以上の分水量を確保出来る事
15,4500kW +6.7MW

足俣ダム建設を検討。湛水標高320mで7.6万km2。最低有効水量標高が300mで1.7万km2程度。

円錐仮定(合ってる自信は無いんだけどダムの容量をなんとか推定したくてとはずがたりが編み出した妖しい推計方法w)だと推定有効貯水容量74.6万立米。平均深度10m程度の計算か。
洪水容量470万立米に比して僅かだけど発電の足しにはなるだろう。洪水容量を両ダムで分けて開けるなんてのも考えられるだろう。
なんなら堰堤を10m高くして容量増やしてもOK。